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入笠牧場で乳牛の放牧始まる
2018年6月14日 JA上伊那が管理運営する伊那市高遠町の入笠牧場で13日、牛の入牧が始まった。上伊那、信州諏訪、みなみ信州の各JA管内にある畜産農家で飼育されている生後6カ月以上の乳牛を受け入れていて、7月上旬にかけて約30頭が入牧する予定。
この日は、上伊那の14頭と諏訪の4頭が入牧。トラックで運ばれてきた牛は、健康状態の確認や血液検査、体重測定などを受けてから放牧地に放された。
JA上伊那畜産課によると、放牧牛は最盛期には約300頭いたが、育成牛が年々減少し、放牧牛もそれに伴い減っているという。放牧のメリットについて同課の堀内実さんは「足腰を鍛えて分娩(ぶんべん)の負担を軽くするのが大きな目的。畜産農家にとっては、夏場の労務軽減にもつながる。健康な牛の育成に努めたい」と話す。
牧場は標高約1600㍍、広さは約305㌶で、入牧した牛は10月中旬くらいまで過ごす。JA上伊那の髙橋英明営農経済部長は「素晴らしい環境で夏を過ごせるのは牛のために非常にいいこと。秋の下牧までしっかり管理し、各農家にお返ししたい」と話した。(写真は、衛生検査を受け、入笠牧場に入牧する牛)