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蛍の乱舞始まる

2018年6月8日

ネット用蛍
 辰野町の松尾峡(ほたる童謡公園)で、数多くのゲンジボタルが舞い始めている。今週に入り一晩の発生数は2000匹を超え、暗闇に乱舞する光景は幻想的。12日前後をピークに、第70回辰野ほたる祭り(16〜24日)前半にかけて最も楽しめるという。
 発生は例年より1週間ほど早い。午後8時近くになると、黄色い光の点滅があちらこちらで盛んになり、周囲からは「飛び出してきたね」。遊歩道にもふわっと飛んで来て、子どもたちが「蛍、そこ〜」と手を伸ばした。
 光跡を捉えようと、熱心にカメラを向ける人の姿も多く見られる。ライブカメラで様子を知って訪れたという23歳の会社員は「思ったより蛍がたくさん。きれいだ」と家族3人で見入っていた。
 町によると、蛍は蒸し暑く風のない夜に多く飛び、ピーク時には一晩で5000匹以上になると予想。過去最多の2万匹を超えた昨年に比べ少ないが、昨年を除くと例年並みで「十分に楽しんでもらえる」と話している。
 9日(土)からは入場に「ホタル保護育成協力金」500円(中学生以下無料)が必要で、町内各家庭に配布した無料入園券か、町民であることがわかるもの(免許証、マイナンバーカードなど)の提示で無料入園できる。
 同公園駐車場は祭り期間のほか、9、10両日も有料で1000円。蛍に関する問い合わせは町産業振興課観光係(電0266・41・1111)へ。
(写真は、幻想的な光を放つ蛍の乱舞=5日午後8時半ころ、約1分間の長時間露光で撮影)