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八島でガイドウオークイベント
2018年5月20日
下諏訪町公民館は19日、八島湿原のガイドウオークイベント「シュレーゲルアオガエルの声を聞きに行こう!」を開いた。町民約30人が参加し、案内役のインタープリターの説明を受けながら鳴き声を聞き、八島の自然を学んだ。
八島湿原の同カエルの鳴き声は、環境省の「残したい日本の音風景100選」に選ばれていて、イベントを通じて八島のことに関心を寄せようと計画した。昨年度に初めて企画したが、雨の影響で中止しており、開催したのは初回。
一行はバスで現地に向かい、3班に分かれて散策。同カエルが生息している湿原内の八島ケ池や鬼ケ泉水などの水辺に近づくと「コロコロコロ…」と特徴的な鳴き声が響き渡っていて、参加者は耳を傾けた。
インタープリターは霧ケ峰一帯のガイドをする団体「霧ケ峰自然教室」が担った。その一人は「鳴くのは繁殖期で、求愛行為。6月下旬までは続く」などと解説したほか、湿原の成り立ちなど八島の自然について全般的に紹介していた。
家族4人で参加した男性(47)は「子どもが生き物が好きなので、聞かせてあげようと思い参加した。かわいい鳴き声だった」。息子(7)は「カエルは見えなかったけれど、楽しかった」と話した。
公民館では「早くに定員に達し、人気だった。来年も計画して八島の自然に触れる機会をつくりたい」と話し、公民館が主催する講座の座学を通じて、より深く学習できるような仕組みを構築できないか模索していきたいとしていた。
八島ビジターセンターによると、同カエルは今季、4月下旬から鳴き始めた。例年だと6月いっぱいは鳴いているといい、しばらくは楽しめそうだ。
ビジターセンターでは運営方針の変更に伴い、今季ガイドの各種プログラムは行わない。問い合わせは同センター(電0266・52・7000)へ。
(写真は、インタープリターの説明で散策したイベント)