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セロリ出荷始まる
2018年5月8日
JA信州諏訪管内の主要品目の一つ、セロリの出荷が7日から始まった。天候にも恵まれ生育も順調で、例年より5日ほど早いという。初日は茅野市玉川上北久保の生産農家が収穫した加温施設(ハウス)栽培のセロリ80ケース(1ケース10キロ)が、JA南部営農センター玉宮集荷場(玉川)に持ち込まれ、初出荷会が開かれた。
同管内でのセロリ栽培者は茅野市、富士見町、原村の計62戸。夏場に国内流通するセロリの約90%を生産する日本一の産地となっており、今季も計84万ケースの出荷を目指している。天候の加減で1週間程度のずれが見込まれるが、今月いっぱいは加温施設栽培物、引き続き無加温の施設栽培となる。露地物の出荷は6月下旬ころから始まるそうだ。
初出荷分の80ケースのうち、49ケースが2Lサイズで、比率は61・25%を占める。JAでは「全国的にも出荷量は少なく、市場ではまずまずの値で推移している。ブランド価値もしっかりとしてきて、ことしもみずみずしく仕上がり軟らかく育った」と話す。
この日は午前3時から家族2人で集荷作業を行ったという生産農家は「昨年とほぼ同じ3月初めに定植を行った。最初は平年並みの気候だったが、3月中ころから4月に入り暖かな日が続いたためか、生育も早まった」という。「天候に恵まれたのが幸い。まずまずの仕上がりになったと思う」と太鼓判を押した。
JAでは11月下旬まで関東を初め名古屋、大阪、九州などの都市圏へ出荷する計画だ。(写真は初出荷会に持ち込まれたセロリ)