NEWS

鶴峯公園ツツジ鮮やか 13日まで祭り

2018年5月5日

つつじ祭にぎわい

 濃いピンクに白、紅、紫と花盛りになった、岡谷市川岸上3の鶴峯公園のツツジ。桜などと同様にことしは開花が早く、日ごとに鮮やかさを増して大型連休中の行楽客を迎えている。露店や駐車場を設けた「つつじ祭り」(岡谷市、市観光協会主催)も3日に始まり、にぎわいが続く。
 1株ごとこんもりと刈りそろえられ、それが群れなす小山が丸く盛り上がって遠目からも色めいて見える。咲き具合は株によってばらつきがあるが、全体的には5、6分咲き程度。白いツツジは花が遅めといい、しばらくは観賞を楽しめる。
 30種3万株が植わり、中部地方随一のツツジの名所といわれる。1935(昭和10)年、製糸家の片倉家が当時の川岸村に公園を寄贈する際、村がツツジ300株の記念植樹を計画して埼玉県の業者へ発注したところ、「天下の片倉が、たかが300じゃあないだろう」と勘違いされて貨車3台分のツツジが届き、村の青年会、商業会など村民総出で何日もかけて植えたという豪快な逸話が残る。
 大型連休中の旅行で群馬県から訪れた男性(60)は「妻と車で関西方面へ行く途中に寄った。鶴峯公園には何度か来ているが、いつも圧倒される美しさ。手入れが行き届き素晴らしい」と盛んに写真を撮っていた。
 祭りは13日(日)まで。入園無料。公園沿いの市道に露店が並び、臨時駐車場の川岸スポーツ広場は午前9時から午後6時まで利用できる。普通車500円、マイクロバス千円、大型バス1500円。
 
(写真)行楽客らでにぎわう鶴峯公園。葉の緑も彩りを豊かにしている