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片倉館 ガイドなし見学好調
2018年5月2日片倉館を気軽に楽しもう
「ガイドなし見学好調」
2月から始まった片倉館(山崎茂館長)のガイドなしの見学が好調だ。この3カ月間で千人を超す利用者があり、このうち約3割が入浴とのセット。同館では「予想以上のニーズがあった。今後は、満足度を高める対応も検討したい」と話し、昨年は千人が来館した日もあったゴールデンウイーク後半に期待を高める。
ガイドなしの見学は、宿泊施設をチェックアウト後の電車の待ち時間や観光の空き時間を利用して見学できないか、との声を受けて対応した。開館日の午前10時〜午後4時に設定。会館棟1階の事務室で受け付け、館内の案内図を添えた入館証を渡す。料金は大人350円、小中学生100円。入浴とセットのおすすめコース(大人900円、小中学生500円)もあり、入浴料(中学生以上650円、3歳〜小学生450円)を考慮すれば、お得なサービスになっている。
館内には5カ所にQ&A形式の解説パネルを用意。解説を読めば、千人風呂や大広間、重要文化財指定の理由など、同館の概要が理解できるようになっている。
利用者は2月が386人、3月が457人と増加。4月も最終集計はこれからだが、500人近い利用があったとしている。2月は御神渡りの恩恵があったものの、3、4月の増加は少人数の観光客にマッチした対応が徐々に浸透してきたとみる。
ゴールデンウイークに入っても4月28日40人、29日72人、30日は75人と順調に推移する。1日、「山が近く、リンゴやブドウ、温泉は信州の魅力」と、3年連続で県内を訪れた東京都品川区の佐藤洋さん(57)真波さん(57)夫妻も、館前にあった案内に誘われて入館。「片倉館は映画の撮影地だったことから立ち寄りたかった。洋館建てなのに、内部には和室もあってイメージと全く違う」と、パネルの説明を見ながら、笑顔で館内を巡った。
山崎館長は「風呂を目的に館へ来て見学ができることを知る人が多い。満足度を高めることが口コミの拡散にもつながることから、PRの改善や、より深く分かってもらえるようにパネルの数を増やすなどの工夫も考えたい」としている。
写真=好評のガイドなし見学