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霧ケ峰高原で雑木処理 15団体参加

2018年4月22日

春の雑木処理ネット用
諏訪市は21日、同市郊外の霧ケ峰高原で、春の雑木処理作業を行った。地権者や各種団体、一般参加のボランティアなど、15団体から175人が参加し、車山肩駐車場付近の斜面約4・5ヘクタールで、1・7トン余の雑木を刈り取った。
 同高原の森林化を抑制し、草原を保全する「霧ケ峰高原草原再生事業」の一環で、20回目。2001年から開き、13年4月の大規模火災以降は火入れ(野焼き)の代替として春と秋に行っている。
 市によると、過去19回の参加者は延べ約3100人で、作業範囲は120ヘクタールに上る。開会式で金子ゆかり市長は「霧ケ峰の爽やかな草原を維持し、訪れる人が気持ち良く過ごせるスポットとして後世につないでいきたい」とあいさつした。
 この日は刈り払い機は使わずに、のこぎりや草刈り鎌で作業した。参加者たちはまず、同駐車場西側の斜面に入り、カラマツやアカマツ、柳などを伐採した。
 市教育委員会から「自然保護指導員」の委嘱を受け、同高原の自然保護活動に取り組む大学生人も参加し、のこぎり片手に作業に汗していた。
 指導員3年目で、雑木処理への参加は2回目の信州大学3年の男性(20)は「霧ケ峰の景観を守るために大切な作業。これだけ多くの人がボランティアで参加してくれるのは、指導員にとってはうれしい」と話した。(写真は車山肩駐車場付近の斜面で雑木処理に取り組む参加者たち)