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水草「バイカモ」試食会
2018年3月25日
きれいな冷水の清流に育つという多年草の水草・バイカモ(梅花藻)を食に取り入れられないか—と、茅野市内外の有志でつくる「(仮称)どて草の会は24日、茅野市本町東の向山寝具店で、同店舗前のせぎに自生するバイカモを食材にした料理の試食会を開いた。関係者ら8人が参加して天ぷらや混ぜご飯のおにぎりなどの「バイカモ料理」を味わった。
夏場に梅のような小さな白い花を付けることから、この名がついたバイカモ。食用になるとの話もある。昨年は原村で、県薬草指導員らが初めての試食会も開いた。その際、参加した男性(66)は「市内では身近に育っている植物、いつもは環境作業で除去してしまうが、何かの役に立たないか」と、以前から考えていたという。
昨年に続き、開いた試食会では▽天ぷら▽サラダ▽リンゴとホワイトソースのスイーツ▽おにぎりの具▽うどん▽天ぷらまんじゅう—など8種類の料理にバイカモを活用した。あく抜きをすれば、えぐみなどのくせは全くなく、味もほとんどないことから「何の料理でも合う」と平出さん。
参加者によると、昨年初めて食べたところ、快便となり「整腸作用があるのかもしれない」と。発起人メンバーも「仲間内で始めた事業だが、今後専門機関に依頼して正確な成分分析もしてみたい。うまく食用として活用できれば今後の展開も広がる」と期待を寄せる。
向山さんは「バイカモはきれいな清流にしか育たず、地域によっては貴重ともいわれる。それが市内では街中でも普通に見られる。茅野の水がいかにきれいかという証拠、将来的には、きれいな水の茅野をアピールする特産品にならないか期待しているところ」と話していた。(写真はバイカモを食材に調理する参加者)