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観光まちづくり会社 蓼科湖畔再生へ始動

2018年3月17日

蓼科湖HP

 蓼科地域の再生に取り組む観光まちづくり会社「帰ってきた蓼科」(茅野市北山、矢崎公二社長)は16日、茅野市内のホテルで会見を開き、第1弾事業として、蓼科湖畔に蓼科牛の焼き肉レストランとコテージ付きキャンプ場を整備すると発表した。ともにファミリー層をメインターゲットに、7月のオープンを目指す。
 焼き肉レストランは、蓼科湖北側の「蓼科カフェ」を改装して設ける。立科町で蓼科牛専門の焼き肉店を経営する「いっとう」(角田大徳社長)が、地ビールなど酒類も提供する「バル・レストラン」として運営する。 
 キャンプ場は、蓼科湖南側の温泉旅館「水明閣」とレイクサイドキャンプ場を取得して再整備する。旅館をロッジに改修するほか、既存施設にある約50棟のコテージを若者や家族向けにリフォームする。運営はリノベーションに特化した設計・運営のキャンプサイト(東京都渋谷区、内田勝久社長)。
 矢崎社長は「今回の事業を蓼科観光の閉塞(へいそく)状況に風穴を開ける最初の一矢とする」と述べた。会見では2020年春をめどに、湖畔のビーナスライン沿いに「道の駅」を整備する第2弾の計画も明かされた。
 同社は、低迷が続く蓼科高原の観光再生を目的に、地元有志や蓼科観光協会、諏訪信用金庫が出資し昨年5月に設立。第1弾事業の総事業費は約1億円で、諏訪信金と観光産業の活性化を支援する「ALL信州観光活性化ファンド」から投融資を受ける。同ファンドは15年3月に設立し、投資は同社が県内4件目、南信地方では初となる。(写真は湖畔の開発が本格化する蓼科湖)