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原田泰治美術館開館20周年特別展
2018年3月6日
懐かしい日本の歌描く 開館20周年特別展
原田泰治美術館
ことし開館20周年を迎える諏訪市原田泰治美術館(渋崎)で、記念特別企画展「原田泰治が描く 美しい日本の童謡・唱歌展」が始まった。童謡や唱歌をテーマに、原田さんが描いた風景画や幅広い世代の心に刻まれた歌詞を展示している。7月29日(日)まで。
作品は、原田さんが1977〜99年に制作した約100点。「しゃぼん玉」「故郷(ふるさと)」「ちいさい秋みつけた」といった歌を題材に、自然や風物を愛する心や、人への優しさを描いた作品を並べた。
1階展示室には、原田さんが大学生時代に編み出した技法「切り抜き重ね絵」を用いた作品を展示。カッティングシートの切り抜き部分に色を重ねて一つの図柄にしていく技法で、童謡「おもちゃのマーチ」などをテーマにした21作品を並べた。
3日に開いたオープニングイベントでは、諏訪地域のコーラスグループの有志36人が、「みかんの花咲く丘」など6曲を披露。原田さんは「開館当初に植えた細い木が青々と葉が茂る木に成長し、『20年たったんだな』と感動を覚える。心を新たに、いつも生き生き、明るく呼吸をしている美術館であり続けたい」と話していた。
同館は98年7月にオープン。20周年記念イベントでは、6月にオカリナ奏者の宗次郎さんによるコンサートや、7月には同館名誉館長で歌手のさだまさしさんのコンサートを予定している。
入館料は大人820円、中高生410円、小学生200円。午前9時から午後5時まで。月曜日休館。問い合わせは同館(電話54・1881)へ。