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立石公園の人気再燃

2018年1月30日

新

 2016年夏に公開されたアニメ映画「君の名は。」の影響で、一時来訪者数が急増した諏訪市上諏訪の立石公園。今月3日に同映画が地上波で初放送されて以降、人気が再沸騰している。市は、初めて訪れる人でも場所が分かるよう、公園の入り口に案内看板を新設。更に、JR上諏訪駅からの道のりを多言語で案内するチラシも作り、観光資源の一つとして期待を寄せている。 公園は標高934メートルの高台にあり、諏訪湖や山を一望できるビューポイント。「君の名は。」の公開後、劇中に登場する景色に似ているとして話題になり、ファンによる「聖地巡礼」の地の一つとして人気が高まった。
 市公園緑地課によると、地上波での放送翌日の今月4日には、駐車場が満車状態に。ファン層はアジア圏にも広がり、最近では中国本土や台湾からも足を運ぶという。
 映画の効果で全国的に知名度を上げた一方で、公園の場所の分かりづらさが課題だった。自家用車で訪れた人の中には、気付かずに通り過ぎてしまう人もいて、市民が道案内をすることもしばしば。看板の設置を求める声が、市民からも上がっていた。
 看板は昨年12月27日に設置。横150センチ、縦40センチで、景観に配慮して木目調のデザインにした。現在は日本語表記のみだが、今後ローマ字を加える予定という。
 一方のチラシは、市観光課職員の発案で作製。タクシーやバスを使った場合の料金や所要時間のほか、徒歩での道のりを日本語、英語、中国語でまとめている。台湾からの来訪者が増えていることを踏まえて、中国語は繁体字と簡体字の両方を記載した。主に、JR上諏訪駅近くの観光案内所で活用してもらう。
 (立石公園に新設した案内看板。今後ローマ字表記も加える)