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辰野町で「やに回し」無病息災、学業成就願う
2018年1月29日
辰野町唐木沢区に伝わる伝統行事「やに回し」が27日夜、同区グラウンドで行われた。子どもたちが無病息災や学業成就を願いながら、松やにを燃やした缶を勢いよく振り回した。
かつて天神様を参詣する際に、暗闇を照らす行燈(あんどん)の代わりにした名残とされるなど、由来は諸説ある。近年では天神様に合わせて辰野西小学校PTA北部支部唐木沢ブロックが中心となって計画。分館や子ども会育成会が協力している。
この日も午前中に子どもたちが天神様をお参りし、お札を各戸に配った。辺りが暗くなった頃、縁起物で組んだやぐらに点火。その火で松やにを燃やし、「ぶんぶん」と威勢の良い音を立てながら振り回した。
周囲では夜空に描き出される光の輪をアマチュアカメラマンらが熱心に撮影していた。
6年の唐澤来希君(12)は「1年生の頃から毎年参加し、うまく回せて良かった。中学校では勉強と部活両方頑張りたい」と話していた。
(写真は、松やにを勢い良く振り回し、光りの輪を描き出した)