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「うしパン」商品化へ 上伊那農業高が地域と連携し
2017年12月27日
上伊那農業高校(南箕輪村)の加工班が、同村大芝高原の農産物加工販売所「味工房」とタッグを組み、独自に考案した「うしパン」の商品化に乗り出す。味工房の製造者と協力し、来年4月のリニューアルオープンで販売を目指す。
うしパンは、本年度の「牛乳・乳製品利用料理コンクール県大会」で唯一の最優秀賞(県知事賞)に選ばれた菓子パン。幅広い世代に毎日のおやつとして食べてもらえるよう栄養面にこだわり、牛のまだら模様をイメージしたのが特徴だ。
商品化は生徒たちの「販売したい」という願いと、味工房の「新商品を出したい」との思いが合致したのが切っ掛け。今後更に話し合いを重ねていく予定で、材料に地元の牛乳を使用するなど地産地消につながる取り組みを検討している。
21日は、味工房のパン、米粉両班の4人が来校し、生徒たちがレシピを紹介。「油や砂糖を使わず、量って混ぜるだけなので簡単」などと説明しながら、一緒に調理を進めた。味見では会員たちから「おいしい」と好評。一方で「万人受けするには甘い方がいい」といった意見も上がった。
味工房側は「若い力とフレッシュな発想を借りて、地域おこしにつながるような商品を作れたら」と期待。2年生の班長は「ずっと商品化したいと思っていたので現実になってうれしい。オープンに必ず間に合わせたい」と意気込みを話した。
この日は、ほかに「信州粉もん祭り」のコンテストで優秀賞になった「もちもちりんごおやき」と「カリカリイナゴかりんとう」も作り、合わせて商品化に向けPRした。
(写真は生徒からうしパンの作り方を教わる味工房のメンバー)