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地域一体の学び発表 信州“教育の日”茅野大会
2017年11月19日 第16回信州“教育の日”茅野大会が18日、茅野市民館マルチホールで開かれた。児童・生徒による学びの発表、茅野市縄文プロジェクトの取り組みについてのシンポジウムがあり、約500人が学校・家庭・地域が一体となって子どもを育む大切さを再確認した。
「信頼・使命」「参画・共生」「教育尊重」の“3つのねがい”の具現化を目指す同大会は、2002年から県内4地区を回って開き、南信地区では4回目。「ともに学び ともに育つ 環境づくりをめざして」を共通テーマに、信濃教育会、県教職員組合、県PTA連合会など22団体でつくる実行委員会が主催している。
開会行事に先立ち登壇した泉野小児童は、江戸時代からある「槻木廻(まわ)り舞台」を核にした地域との学びを紹介し、「温かく優しい地域の皆さんのように、人のために力を尽くす優しい人になりたい」と発表。地元の伝説に基づいた劇の披露に続き、大勢の地域住民が加わって泉野の素晴らしさが込められた曲「すべてのいのちが〜泉野ふるさと〜」を合唱し、会場を感動に包んだ。
実行委員会の後藤正幸会長は「茅野大会はきょう1日だが、信州“教育の日”は毎日続く。さまざまな人の思いや取り組みから感じ・考え、一人一人に『できることから始めよう』という思いを持ってほしい」と呼び掛け。シンポジウムの前後では、諏訪南中、富士見高養蜂部も学びの発表を行った。
実行委員会では4巡目の最後となる今大会をもって16年間の成果と課題の検証に入ることにしており、来年度は大会を休止して新たなスタートに備えるという。
(写真は、地域の伝説を劇で披露する泉野小児童)