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辰野町長選 武居保男氏が初当選
2017年10月23日
任期満了に伴う辰野町長選は、22日に投開票され、新人で前副町長の武居保男氏(59)=無所属、宮木仲町=が、新人で元県建設部建築技監の小沢洋一氏(68)=無所属、小野上町=を破って初当選した。
武居氏は、出馬を決めたのが盆すぎで正式表明が9月に入ってからとなったが、副町長や町消防団長、町商工会経営指導員としての経験と実績を挙げ「辰野の未来を創(つく)る」と訴えて遅れを挽回。若い世代や女性など、幅広い層へも浸透して票を重ねた。
小沢氏は、武居氏より前に出馬表明し、県建築技監など40年近い県職員としての経験、実績を前面に出して先行。全町的な知名度の低さを覆し、保守層を中心に得票したが、一歩及ばなかった。
武居氏を支えたのは、消防団OBや商工業者ら旧知の関係者が核。各年齢層から支持されたほか、保守層の一部に加え、共産党辰野町委員会や同応援団、個人などでつくる「明るい民主町政をつくるみんなの会」の支持も集めた。
小沢氏は、県職員時代から親交のある垣内基良県議会議員後援会の協力を求め、地元の小野地区ばかりでなく全町的な広がりと浸透を目指したが、伸びきれなかった。
投票率は別表の通り71・09%で、前回町長選(71・48%)を0・4ポイントほど下回った。台風による影響が心配されたものの、期日前投票が5千を上回ったこともあり、前回並みの数値に収まった。
(写真は、万歳をする武居氏)