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「コミュニケーション麻雀」 岡谷市社協が県内初導入

2017年8月9日

HPコミュニケーション麻雀
 通常よりも大きな牌(はい)を使い、2、3人のチームで対局する「コミュニケーション麻雀(マージャン)」。神戸市で誕生し、退職後の男性の地域参加促進へ全国に広がりをみせる中、県内で初めて岡谷市社会福祉協議会が導入した。「地域活動に出てくるツールとして、活用を進めたい」。市社協は県内発祥の地としてまずは市内への普及を図る。
 1日、諏訪湖ハイツで行われた市生きがいデイサービス事業「いきいきデイ」の援助員会議。各地区の事業で企画や運営を担う約40人が参加し、神戸市のコミュニケーション麻雀協会の会員を迎えての体験会が行われた。
 4牌持ち、5牌目で上がるのが特徴。牌の柄や数字の並びがそろえば上がれて役を覚える必要がないため、ルールを知らない人でも親しみやすいという。参加者は2人1組で考えながら対局。上がるとハイタッチなどをしながら盛り上がった。
 マージャンは今までやったことがないという援助員の女性は「結構頭を使うので、脳トレーニングにもいいと思う。人と相談しながらできるので楽しい」と話していた。
 協会によると、コミュニケーション麻雀は「高齢者サロンに男性の参加が少ない」などの声を受けて2008年に考案、10年に協会が発足した。東日本大震災など被災地の孤立化対策でも活用され、現在は全国で600セットが出ているという。
 牌の大きさは10センチ×7センチ×5センチ。重さは238グラム。手でつかみやすく適度な重量にすることで、楽しみながら手や腕の運動にもなるほか、チーム戦で交流が深まり、考えることで認知症予防などにもつながるという。
 協会の理事で、インストラクターの女性は「岡谷が長野県の発祥地として、ここから各地に広がってくれたら」と期待を寄せ、市社協では「いきいきデイなど、あらゆる機会に活用していきたい」とする。市社協は2セットを購入し、希望者に貸し出す。 
(写真は、コミュニケーション麻雀協会から講師を招いて活用方法を学んだ「いきいきデイ」の援助員会議)