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伝統文化を地元で披露 古田人形芝居保存会

2017年7月18日

古田人形芝居地元公演0715
 箕輪町上古田地区を中心に伝承されてきた「古田人形芝居」の地元公演が15日夜、上古田公民館であった。町民有志の古田人形芝居保存会が公演し3年目。昨年から練り上げる外題「壷坂霊験記—沢市内の段」を披露し、詰め掛けた住民ら約70人が見入った。
 壷坂霊験記は、盲目の夫とその妻の夫婦愛を描いた物語。夫のために毎夜参拝に出掛ける妻を知らず、恋人がいるなら打ち明けてほしいと求める場面などを上演。太夫の語りと三味線に合わせわずかな動きで心の揺れを表現し、幕引きと共におひねりも飛んだ。
 上演を前に、古田人形芝居を伝えた人々の話や人形操りの説明などもあった。中国からサマーキャンプで訪日中の女子中学生ら5人は、人形を持って動かす体験もし「3人で1体を動かすのは難しい。日本の伝統文化を見られてハッピーだった」と話していた。

(写真は、20〜30歳代の若手を中心に演じた「壷坂霊験記」)