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市内企業製作の北ア大型金属模型が県庁に
2017年7月15日
7月23日の「信州山の日」に合わせ、19日(水)から岡谷市内の企業が製作した精巧な北アルプスの立体模型が県庁に展示される。南は乗鞍岳、北は白馬三山までの起伏や谷筋の姿を緻密に作り出した。幅2メートル、奥行き1メートルの大きさで、雄大な自然を無機質な金属で再現した文字通りの「銀嶺」だ。
「山モデル」として、2012年から受注生産する精密機械部品加工の佐藤製作所(川岸中2)の製品。国土地理院の標高データを基に、30センチ×45センチのアルミのパーツ10個を組み合わせて仕上げ、これまでに作ってきた中で最大という。25日(火)まで県庁本館棟1階に展示される予定という。
代表取締役の男性(58)によると、普段は登頂の記念品などとして、10センチ角ほどの大きさの注文が多い。今回はサイズが大きいこともあり、完成には1カ月を要した。普段は山に行かない人にも「信州山の日」をPRし、盛り上げにつながればと発注者の協力を受けて県に打診して実現した。
緻密な切削でJR松本駅辺りから、西側の山手を表現。奥穂高岳(3190メートル)や槍ケ岳(3180メートル)など、3000メートル級の山々が鎮座する。縮尺は5万分の1で、迫力を感じられるよう高さは1.3倍にしてある。金属製のため、光の当たり具合によって色や見え方が変わるのも特徴という。
代表取締役は「山を無機質なもので表現することで、そのコントラストが奥行きを醸し出す。県が力を入れる山岳観光の一助にもなれば」と話す。「山モデル」は完成品のサイズや形状などによって5000円から。納期は2週間ほどかかるという。
(写真は、県庁に展示される「山モデル」。幅2メートル、奥行き1メートルで再現された北アルプスは圧巻)