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アメーバ腐敗か 塚間川河口やや上流で悪臭
2017年7月13日
塚間川河口から少し上流の場所でここ数日、鼻を突くような悪臭が漂い、近隣住民に困惑の色が広がっている。夏になるとプランクトンの増殖などで諏訪湖面や流入河川が緑色になるのはよくある光景だが、今季の塚間川は所々に茶色が入るまだら模様のような異様な姿。連日の高温傾向もあって、住民からは「窓を開けることもできない」「本当に助けてほしい」などと切実な声が漏れる。
現場は、岡谷南高校グラウンド横から約100メートル上流までの区間。近くに暮らして15年ほどになるという男性(78)によると、今季は6月下旬から河口付近が緑色に変色。「毎年のことだ」と思っていたが、今月7日ころから感じたことのない臭いに気付いたという。
何かが腐乱しているようにも感じられ、「暑いのに窓を開けて寝ることもできない」。管理する県に「早く何とかしてほしい」と訴える。川沿いに家を構え、20年ほどになるという女性(68)も「どうにかしてほしいけれど今は我慢するしか…」と状況を見守る。
県諏訪地域振興局環境課によると、ここ数日で岡谷市のほか、下諏訪町でも同じような現象があったとして、諏訪建設事務所と共に諏訪市を含めて各地を巡回。「アメーバが死滅し、それが腐敗したことが考えられる」といい、「取れる対策をしていく」とする。
「長いことここに住んでいるが、こんな光景は見たことがない」と男性。まだら模様のように茶色くなっている部分は、死滅したものが腐敗した部分とみられる。場所によっては水面が見えないほどで、男性は「雨でも降ればこれが諏訪湖に流れ込んでしまう」と心配そうに水面を見つめる。
(写真は、悪臭が漂う塚間川。手前は水面が覆われて確認することができない=12日午後0時5分ころ)