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下社で「御柱固め祭」
2016年5月18日 諏訪大社御柱祭下社里曳き翌日の17日、8本の御柱が建てられた秋宮、春宮で「御柱固め祭」が行われた。
6年後、2022年の御柱祭まで、御柱が揺るぎなく倒れないよう、氏子や世の中の平穏無事と共に祈る神事。北島和孝宮司をはじめ諏訪大社神職、下社関係の岡谷、下諏訪、上諏訪地区大総代、下諏訪町の各区長ら約50人が参列した。
下諏訪町第七区大総代の林滋敏さん、第十区大総代の宮崎紀秋さんが白丁(はくちょう)姿の工匠(こうしょう)長となり、秋宮、春宮の8本の御柱の根元を、重さ約30キロの木づちで3回ずつ打ち固めた。
建御柱のフィナーレを飾った秋宮四の曳き建て後にぽつりぽつりと降り出した雨が、17日朝にかけて本降りとなり、雨にぬれた根元の土を木づちで打つ様子を、氏子や参拝客らが傘を差しながら見守った。
御柱固め祭に続き、御霊代(みたましろ=ご神体)がある春宮で御柱曳建(ひきたて)終了奉告祭が厳かに執り行われた。
秋宮で工匠長を務めた宮崎大総代(72)=五官=は「非常に重かったが、6年間お社の守りとして、無事に御柱が鎮まっていてほしいとの願いを込めて木づちを打った」と話した。参列した下諏訪町御柱祭実行委員会長の青木悟町長は「3日間天候に恵まれ、大勢の人に祭りを楽しんでもらえた」と安全無事に祭りが終了したことを喜んでいた。
6月15日(水)に上社の宝殿遷座祭、夏に御柱大祭終了奉告祭を開き、式年造営御柱大祭のすべての行事が終了する。
(写真は、雨の中、木づちで御柱の根元を打ち固めた「御柱固め祭」)