NEWS
諏訪湖スマートIC7月27日開通 待望の供用開始
2025年4月25日
岡谷、諏訪両市は24日、中央道諏訪湖サービスエリア(SA)と諏訪湖周を結ぶ「諏訪湖スマートインターチェンジ(IC)」が、7月27日(日)午後3時に開通すると発表した。事業着手から6年、当初の計画からは1年4カ月遅れでようやく迎える供用開始に、岡谷市役所で会見した早出一真岡谷市長、金子ゆかり諏訪市長は利便性向上による観光振興や、搬送時間短縮に伴う地域医療体制の強化などの波及効果を目指す考えを示した。
同事業は両市と県、ネクスコ中日本の4者が一体となって2019年度に着手し、21年に工事を開始。当初は24年3月までの開通を予定していたが、工事区間に脆弱(ぜいじゃく)な地質が確認され、追加工事が必要になったことからことし夏ころに変更していた。
スマートICは、県が整備したアクセス道から岡谷市湊地区の県道岡谷茅野線につながる。県諏訪建設事務所によると、接続する交差点の名称は「諏訪湖スマートインターチェンジ入口」で、スマートIC開業に合わせて運用を開始。当日は開通式典も開く予定。
早出市長は会見で、「開通で生まれる新たな人流に対応する地域づくりを進めたい」と強調。金子市長も「眺望が人気の諏訪湖SAの利便性が高まり、リニア中央新幹線との連携による交流圏拡大も期待できる」とした。利便性やアクセス向上などが見込まれる一方、1日当たり3600台との利用見込みに地元からは周辺の混雑を心配する声もあり、両市長とも状況を見極めながら関係機関とも連携して解決していく考えを示した。
開通から3週間後には例年、湖周の渋滞が問題となる諏訪湖祭湖上花火大会を控える。これまで当日はSA内での観覧は禁止しており、会見に同席したネクスコ中日本の担当者は閉鎖も含め「関係機関と協議中」とし、交通規制計画を6月には固める諏訪市の要望に応え「できるだけ早く対応を決める」とした。
(写真は、諏訪湖スマートICの下り線アクセス道路=諏訪市提供)