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千本桜の復活願い記念植樹 西山公園再整備PJ締めくくる
2025年4月22日
5年がかりで「西山公園桜再整備プロジェクト」に取り組む諏訪市20日、その集大成として「記念植樹祭」を諏訪市湖南の同公園で開いた。市や地元の北真志野区住民でつくる「西山公園愛護会」関係者ら約70人が、5年生のジンダイアケボノザクラの苗木(高さ約3メートル)70本を植え、「千本桜」と呼ばれる「桜のドーム」復活を願った。
同公園は1979年の公園開設当時、地域住民がソメイヨシノを中心に多くの桜を植樹したことから「千本桜」と呼ばれ、桜の名所として知られるようになった。しかし、近年は老化や樹勢の衰えで立ち枯れや倒木が頻繁になり、本数は約300本までに減っていた。
地元の要望を受けた市は、一帯の保護活動に努める地元住民組織「西山公園愛護会」と連携し、2021年度から再生整備事業に取りかかった。同年度から24年度にかけて老木計88本を伐採。22年度にはクラウドファンディング(CF)で76件98万9千円を集め、桜の苗木植樹費用に充てた。5カ年の総事業費は約7500万円。
植樹に先立つ式典では、金子ゆかり市長が経過説明を交えて「西山公園の桜が生まれ変わる」と喜び、愛護会の金子克文会長も「伐採木は市の了承を得てキノコ用のほだ木、まきなどにして有効活用を図っている」と伝えた。
市長、宮下克彦県議らが4カ所で植樹。参加したCF協力者の埼玉県越谷市の大畑千代恵さんも「20年ほど前に花見をした懐かしい場所で、協力したいと思った。植えた木がどうなっていくのか見に来たい」と話した。
(写真は、植樹で思い出をつくる家族)