NEWS
諏訪市で25年前のタイムカプセル開封
2025年4月19日
諏訪市は18日、25年前の「ミレニアムイベント」で立石公園へ埋設したタイムカプセルを開いた。当時の「まちづくり市民協議会」役員ら来賓と市職員など約20人が、四半世紀前のメッセージを開封。未来の自分に宛てた手紙を読み、「懐かしいね」「あの時は苦労したよ」と思い出話に花を咲かせた。27日(日)に収納品を市役所ロビーで展示し、市民への返却を始める。
市は2000年12月31日、21世紀の到来を祝う「新世紀カウントダウンイベント」を諏訪湖畔で開催。来場者などからメッセージを募り、01年4月の立石公園のリニューアル竣工(しゅんこう)式に合わせてタイムカプセルを埋設した。
掘り出されたタイムカプセルはステンレス製で縦約50センチ、横約45センチ、奥行き約45センチの大きさ。ふたのボルトは外れたものの、シーリング材が圧着していたために開封作業は苦戦。ハンマーでたたいても動かず、電動工具で研削して、式典開始から約1時間後にやっとの思いで開封した。
タイムカプセルを開くと、市民や保育園児から募った手紙、ビデオテープなどが当時のままの姿で現れた。保存状態が良く、写真やポスターは色鮮やか。地中で眠っていたウイスキーのボトルも見つかった。
当時市長だった山田勝文さん(74)は「当時の思いがよみがえってくる」と、未来に宛てた自身のメッセージと対面。「当時の夢を思い出し、ノスタルジーを感じれば、もう一回頑張ってみようという気持ちになるのでは。ぜひ、みんなにも届けてあげたいね」と話していた。
収納品は27日午前10時から午後3時まで、市役所1階ロビーに展示する。返却を希望する場合は、所定の用紙に氏名や連絡先を記入し、運転免許証やマイナンバーカードなど本人確認書類を持参する。委任状を用意すれば、本人でなくとも代理受領できる。
28日(月)以降は、市役所3階の地域戦略・男女共同参画課で引き渡す。受付時間は平日午前8時半〜午後5時で、持ち物は本人確認書類。返却期間は12月26日(金)まで。
記入用紙は市ホームページに掲載している。問い合わせは市地域戦略・男女共同参画課(電0266・52・4141)へ。(写真はタイムカプセルを開封する当時の役員や市職員ら)