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零れ桜も美しく 高遠城址公園 水面を染める花筏

2025年4月19日


 桜の名所・高遠城址(じょうし)公園(伊那市)の桜が散り始めた。春風に乗った花びらがひらひらと舞い、地面を桜色に。17日夜、桜雲橋近くのため池では、舞い落ちた花びらが水面(みなも)を覆い尽くし「花筏(はないかだ)」が現れた。
 池周辺には人だかりができ、来園者が足を止めてスマートフォンなどを向けた。カメラを構えていた愛知県の男性(57)は、10年近く訪れているといい「ことしもいつも通りきれいな桜。いい写真も撮れて良かった」と満足そうに話した。
 同園には地域の固有種タカトオコヒガンザクラが約1500本植わる。市は4日に開花を宣言。11日に満開、16日から散り始めの「零(こぼ)れ桜」を発表していた。市高遠商工観光課によると、想定以上に桜の状態が良く「今週末までは楽しめそう」。ライトアップも当初の予定を延長し、きょう19日まで続ける。
 開園時間はきょうまで午前8時〜午後9時(ライトアップは6時〜9時)、20日(日)以降は5時に閉園する。入園料は小中学生300円、高校生以上600円。
 問い合わせは同課(電0265・94・2556)へ。
(写真は、ライトアップされた桜と水面を覆う花びら)