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下社里曳き開幕、8本の御柱次々と里へ

2016年5月15日

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 諏訪大社御柱祭下社里曳きが14日、山出しから1カ月余の期間を経て、にぎやかに開幕した。夏のような陽気の中、8本の御柱が安置されていた注連掛(しめかけ)から春宮へ向かう曳行路は、曳綱に付いた大勢の氏子たちであふれた。下諏訪町内では、春宮入り口の国道20号大門交差点から秋宮までの間で催し物やパレードが行われ、沿道の笑顔を誘う華やかな祭り絵巻が展開された。
 注連掛には早朝から曳行担当地区の役員や氏子が集まり始め、綱渡りの神事の後、アンカーに巻いた追掛綱を緩める方法でミニ木落しを行い、春宮一(岡谷市旧市内)を先頭に曳行を開始。
 春宮二(岡谷市長地)、春宮三(下諏訪町一、六、七、九区)、春宮四(岡谷市湊)、秋宮一(岡谷市川岸)、秋宮二(諏訪市上諏訪)、秋宮三(下諏訪町二、三区)、秋宮四(下諏訪町四、五、八、十区)の順で、春宮までの1.3キロの道のりを進んだ。
 初日は春宮一が境内への木落しの後、冠落しを行い、サーチライトに照らされながら、午後8時半前に無事曳き建てを終えた。春宮二は午後5時半に曳行終了。春宮三と四は境内裏側への木落しを行い、所定の位置に曳きつけた後、冠落しを行って午後7時ごろ初日の日程を終えた。秋宮の4本はいずれも春宮境内の木落しが夜間となり、大幅に曳行が遅れた。
 御柱祭観光情報センターによると、14日の人出は前回より8000人少ない13万8000人。氏子は7000人増えて2万3000人だったものの、観衆は1万5000人少ない11万5000人だった。
(写真は、注連掛から坂下へミニ木落しに臨む春宮一の御柱)