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「日本童画大賞」作品募集1日から 絵本大賞作は出版へ
2025年3月31日
岡谷市出身の童画家・武井武雄の精神を継承する作家を発掘する第13回「武井武雄記念日本童画大賞」(市、イルフ童画館主催)の開催要項がまとまった。今回もタブロー(一枚絵)、絵本、「こども絵本」の3部門を設け、4月1日(火)から作品募集を開始。引き続き、絵本部門の大賞受賞作は、共催するフレーベル館(東京都)から出版される。
タブロー部門のテーマは、子ども心に触れる童画の世界に近いとして「ともだち」を設定。審査員は市出身の画家・根岸芳郎さん、武井のファンとして知られる俳優の村井美樹さん、イルフ童画館長の山岸吉郎さん。絵本部門は、絵本画家の黒井健さん、いわさきちひろ記念事業団理事の竹迫祐子さん、フレーベル館取締役の池上理恵さんが務める。
絵本部門のみ12月に1次審査を行い、2026年1月の審査会で大賞と優秀賞各1点、審査員特別賞各3点を決める。各受賞者には賞金などを贈り、副賞として大賞と優秀賞作品は26年度に同館で開く受賞者展で並べる。
こども絵本は小中学生が対象。中学1〜3年、小学4〜6年、同1〜3年と年代を分け、各1点を表彰する。
実行運営会長の早出一真市長は「新時代を担う(新たな)武井武雄の輩出に向け、これまで以上に盛り上げていきたい」とし、事務局長を務める山岸館長は「武井のような質の高い童画を描く作家をまだまだ求めたい。第2、第3の武井武雄がどんどんと出てくれば」と期待する。
童画大賞は、1999年度から隔年で開催。2017年度の第9回からフレーベル館が共催し、絵本部門の大賞作品を出版している。23年度の前回はタブロー210点、絵本73組、こども絵本106点の応募があった。
イルフ童画館ウェブサイト内の専用フォームから申し込む。締め切りは11月21日(金)。詳細もサイトで確認できる。問い合わせは同館(電0266・24・3319)へ。
(写真は、ポスターを前に作品募集開始をアピールする早出市長㊧と山岸館長)