NEWS

29、30日の祭りに期待 有賀峠ザゼンソウの里公園

2025年3月26日


 諏訪市郊外の有賀峠頂上付近にある「ザゼンソウの里公園」で29(土)30(日)の両日、第27回「ザゼンソウ祭り」が開かれる。管理、運営に当たる矢ノ沢同好会(宮下和昭会長)と有賀林野、有賀区が共催する。3月に入ってからの断続的な降雪で、一部には雪が残るものの、卵形の仏炎包内に楕円(だえん)形の肉穂花序を付けたものもちらほら。開園時には、その数は増える見込みだ。
 初日は午前9時から開園式の後、管理棟などで上野大根「諏訪湖姫」のたくあん漬けや山野草を販売する。両日とも午後3時ごろまで予定する。
 園内には一時、深い場所で20センチ程度の積雪があったが、23日まで3日がかりで同好会員たちが整備に当たり、木道や土の遠路にはほぼ雪がなくなった。一帯のザゼンソウは、アオザゼンソウと紫褐色のザゼンソウの2種類が育っているが、以前に比べて減少傾向が危惧される。一方、里で育てて移植したミズバショウは、沢の中で数を増やしている。
 宮下会長は「今月中旬から、市や有賀林野へ関東や中京方面からの問い合わせが増えている。既に公園を訪れる人もいて、関心は高い」と話す。
 園内の木道の老朽に伴い、祭りは3年間休止した後、2020年に再開した。この間に木道の更新を順次進め、23年度まで3年間は県の地域発元気づくり支援金を活用して全域の木道や遊歩道を整備。水力発電、風力発電のミニ装置を設け、子どもたちが自然エネルギーを学ぶ場所としての環境も整えている。
(写真は、仏炎包内に肉穂花序を付けたザゼンソウもちらほら)