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諏訪の自然テーマに塗り絵セット完成 下諏訪向陽高美術部と企業がコラボ
2025年3月25日
下諏訪向陽高校美術部とオフィス用品卸小売の「T&S WORKS」(下諏訪町社東町)、文具大手のトンボ鉛筆(東京)が連携し、諏訪の自然をテーマにしたオリジナルの塗り絵セットを商品化した。「塗り絵をする楽しさに加えて、諏訪地域の魅力発信につながれば」と期待する。
塗り絵セットは「すわの空」「すわの湖(うみ)」「すわの山」の3種類。それぞれほぼはがき大の塗り絵シート3枚と、色付けの見本を兼ねたリーフレット、着色用のグラフィックマーカー6色がセットになっている。
塗り絵の絵柄は美術部の生徒が手がけ、「すわの空」には諏訪湖の花火、「すわの湖」には諏訪湖を泳ぐ白鳥やワカサギを描くなど、地域の景色や風物を表現した。セットにしたマーカーはトンボ鉛筆が計108色を展開するABTシリーズの中から、6色を選定。軸部分に向陽坂から見た諏訪湖の風景をホログラム印刷するなど細部にこだわった。
T&S WORKS社長の中沢敏之さん(49)が「地域に貢献できる商品を開発したい」と学校やトンボ鉛筆に構想を持ちかけたのが始まり。美術部の3年生6人が昨年2月から1年間をかけて作図や使うマーカーの色などの検討を重ね、両社と共同で完成させた。美術部企画リーダーは「素晴らしい塗り絵セットができて良かった。純粋に色を塗る楽しさを体験し、諏訪の良さも広がればうれしい」と話す。
1セット2970円(税込み)。笠原書店岡谷本店で扱っているほか、ネット販売もある。下諏訪町のふるさと納税返礼品に登録されている。(写真は、塗り絵の原画や販売するセットを手にする向陽高美術部の生徒たち