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特急に連勝なるか 来月5日に諏訪市から狼煙リレー 

2025年3月24日


 戦国時代の伝令を再現する「信玄公祭り狼煙(のろし)リレー」が4月5日(土)、諏訪市から甲府市まで7市町20カ所で行われる。狼煙文化調査会(前武田信玄狼煙会)が主催し17回目。前回同様、密書を携えた伝令役の足軽が乗った特急あずさと狼煙の伝達スピードを競い、新たに子ども武将隊による出陣合図や整備された四賀普門寺の幕岩で狼煙をつなぐ試みもあり、郷土の歴史や山城のある里山に関心を寄せる機会にする。
 伝達対決は一昨年から甲府での第50回信玄公祭りのイベントの一つ。今回は史実に基づき敵対する小笠原家が伊那に攻め込んだ設定で、異変を知らせる午前11時半に上がる有賀城跡の狼煙が合図となる。
 駅では諏訪郡代の板垣信方から伝令役3人が密書を受け11時33分発あずさ22号に乗車。午後0時16分甲府駅に着いた3人は武田神社を目指して自転車を走らせ、信玄役の元宝塚歌劇団月組トップスターで女優の紫吹淳さんに届ける。
 一方狼煙は、市内の茶臼山の高島城跡、大熊城跡、幕岩、神宮寺の武居城跡と、茅野市の上原城跡、鬼場城跡、小泉山、富士見町の鼻戸屋狼煙台跡をリレーして信玄公につなぐ。前回は8分差で狼煙に軍配が上がった。
 同日までに子ども武将隊は段ボール製の甲冑(かっちゅう)と竹ぼらを手作りして準備。当日駅では「諏訪明神隊」による演舞もある。代表の秋山大一さん(66)は「里山の歴史文化の保存を次世代に伝えられるよう連携して続けたい」と話す。
(写真は、軍配も持ち狼煙リレーをアピールする秋山さん)