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岩合光昭さん動物写真展でトークショー 下諏訪のハーモ美術館で
2025年3月23日
下諏訪町の諏訪湖畔にあるハーモ美術館で22日、動物写真家として活躍している岩合光昭さんのトークショーとサイン会があった。岩合さんは、南米にある世界最大級の熱帯湿地「パンタナール」の自然や、そこで暮らす動物たちの魅力を語った。
20日に同館で開幕した岩合さんの写真展「PANTANAL(パンタナール)—清流がつむぐ動物たちの大湿原」(下諏訪町、諏訪湖周2市1町教育委員会後援)の一環。写真展には、19万5000平方キロメートルと広大な熱帯湿原で暮らす多種多様な動物たちの生態に迫った、約80点の作品が展示されている。
トークショーとサイン会は午前と午後の2回に分けて行われ、午前の部には約120人が来場。岩合さんはNHK衛星放送で人気を集めている猫の番組について、「猫を通じて動物の魅力を描こうとしたのが切っかけ」で始めたと述べ、集まった同番組ファンの笑顔を誘った。
パンタナールについては「足を踏み入れたら、チョウが2キロくらい車を取り囲んで、まるでパラダイスのようだった。本当に素晴らしい場所」と話し、「体を触れそうな場所まで近づいて撮った」などと撮影秘話を語った。
写真展には大地に寝転がるジャガーや、ワニの一種パラグアイカイマンの顔を大写しした写真など貴重な作品がいっぱい。猫の番組が好きという諏訪市の女性(80)は「動物の目線で見つめていて、すごい迫力。動物に対する愛情を感じる」と感動していた。
5月6日(火=振替休日)まで開催。会期中、同館エントランスホールで、一般に募集した「諏訪(スワ)イルド」な動物写真も展示されている。問い合わせは同館(電0266・28・3636)へ。(写真はパンタナールの動物について語る岩合さん)