NEWS

「大堰ジオラマ」を制作 卒業記念で箕輪東小6年

2025年3月13日


 箕輪東小学校の6年生16人が、地域にある用水路の流れが一目で分かる小型模型「大堰(おおせぎ)ジオラマ」を段ボールと紙粘土で制作した。地形の様子を立体的に表現し、実際に歩いてみたくなるような精緻な出来栄え。卒業記念として母校に残していく予定で、児童たちは「下級生のみんなに勉強で活用してほしい」と期待している。
 児童たちは、5年時の総合的な学習の時間に区内を流れる用水路「大堰」について学習。南小河内区の区誌編さんに携わった小口恵子さん(南小河内)を講師に取り入れ口などを見て回り、区の発展に大きく貢献した施設への理解を深めた。
 地域の宝となっている大堰の資料が学校にないことから、本年度の2学期から大堰のジオラマ制作に挑戦。地図を頼りに算数で勉強した図形の拡大・縮小の演算を使い、段ボールを糸のこぎりで切って等高線の層を積み上げるなど模型を立体的に仕上げていった。
 手のひらに乗る小型サイズを全員が作って感じをつかみ、4人ずつのグループで拡大版を制作。そのうちの1個を見本に、全員で協力して作り上げた。五角の形状で、長い部分で幅70センチ、奥行き50センチ、高さは20センチほど。児童玄関前の資料室のスペースに収まる大きさにした。
 長岡から北小河内までの学校区のエリアが小式部城山の麓に広がり、中央に大堰が流れる。長松寺や普済寺、無量寺、小河内神社などの寺社や学校、上ノ平城跡、箕輪ダムもみじ湖もあり、リンゴやブドウ、野菜の粘土細工を置いた畑も。絵の具で色付けし、全体に緑の明るい色調。
 児童は「段ボールを切るのが難しかったけれど、完成して安心した」、ほかの児童は「本物に近いような色付けが大変だった。授業で使ってもらえたら」。担任教諭は「学習の切っかけになるような資料を作り上げてくれた。胸を張って卒業してほしい」と話していた。
 大堰は、南小河内福沢地籍から北小河内中村地籍までの全長約2.2キロ。田んぼの水や生活用水にするため、沢川からの水を取り入れ、北小河内公民館近くで天竜川に放流する。江戸時代初期の1607(慶長12)年〜39(寛永16)年の間に建設されたと考えられている。
(写真は、卒業記念の「大堰ジオラマ」の完成を喜ぶ東小6年生)