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写真家「かおてぃっくこすもす」さん モノクロの表現追求 美術考古館で

2025年3月6日


 岡谷美術考古館で、飯田市在住の写真家「かおてぃっくこすもす」さん(本名・非公表)の個展が開かれている。県ゆかりの作家や制作グループを支援する「アーティスト育成事業」として、同館が主催する公募展。「銀塩写真への誘(いざな)い」がテーマで、風景や動物など題材にした29点が並ぶ。30日(日)まで。
 かおてぃっくこすもすさんは、2018年にモノクロフィルムでの写真撮影を始めた。大学では物理学を専攻したが、「言葉ではなく視覚で何かを人に訴えたり、共有したりしたい」と思ったのが切っかけ。白黒写真のみを出品する個展は初めてという。
 桜を被写体とした作品は7点あり、高遠城址(じょうし)公園(伊那市)など県内が中心。カラーでなくても魅力が伝わるかを追求した。「時」をテーマに古い街並みや廃虚、白鳥の羽ばたきなど一瞬を切り取った作品も。猫など動物の姿を収めた写真も多い。諏訪地域で撮影したのは1枚で、日の光を反射する諏訪湖の美しさを表現した。
 撮影からネガの現像、印画紙への焼き付けまで一貫して自身で手がけ、作品は「同じ状況で現像したつもりでも、全く同じものはできない」という。見た人には「何か発見をしていただけるとうれしい」と話す。
 会期中には、箱に穴を開けた「ピンホールカメラ」を作って撮影、現像するワークショップも開き、受講者の作品は会場に展示する。オルガン弾きの一面もあり、23日(日)午後1時半から同館でミニコンサートも行う。
 午前10時〜午後6時。水曜と祝日の翌日は休館。同展の鑑賞は無料。問い合わせは同館(電0266・22・5854)へ。
(写真は、モノクロでの表現を追求した写真が並ぶ会場)