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南箕輪村の野菜選荷場内にアスパラ出荷施設が完成

2025年3月5日


 JA上伊那(伊那市)が南箕輪村の野菜選荷場内に建設していたアスパラガス集出荷貯蔵施設が完成した。冷蔵室と選別室を備え、施設内にはAI(人工知能)を活用した画像処理自動選別機1台と計量結束機3台を導入。4日に開いた竣工(しゅんこう)式には関係者約60人が出席し、4月から本格化する出荷作業の負担軽減と品質安定につながることに期待を寄せた。
 建築面積は約350平方メートルで鉄骨造1階建て。総事業費は1億3464万円。内部は、アスパラを保管する室温5度の冷蔵室と室温23度以下に保たれた選別室の2エリアに分かれている。温度管理された場所で作業することで鮮度を維持し、夏場の品質劣化なども防ぐ。
 AI画像処理自動選別機の設置は、アスパラ用としては全国初という。あらかじめ学習させた画像でAIが曲がり具合、穂先の締まり具合、太さなどを解析し、自動で等級別に10段階で仕分ける。これまで生産者が個別に判別していたことによる品質のばらつきもなくなり、更に計量結束機を併用することで正確な重さの束を素早く作ることができる。
 上伊那産のアスパラは県内生産量の3分の1を占め、JA上伊那の重点品目の一つ。2033年までに販売高を10億円に伸ばす目標を掲げる中で、栽培にかかる作業時間の約4割を占める出荷前の荷造り作業の労力軽減が課題だった。施設稼働により新規生産者の初期投資の抑制や既存農家の栽培面積の拡大も狙い、5年後をめどに管内全てのアスパラ農家の共同選荷場として機能させたい考えだ。
 竣工式でJA上伊那の西村篝組合長は「収穫した後の大変な仕事を何とかしたいと思い、施設を造った」と述べ、「栽培面積の拡大や、収量を上げることに力を注いでいただけるようになれば」と期待した。(写真はアスパラ集出荷貯蔵施設内でAI画像処理自動選別機を見学する関係者ら)