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来月辰野でまき作り

2025年2月22日


 辰野町内の住民有志でつくり、里山の活用に取り組む「トモリ舎」が、町内の森林管理で出た間伐材でまき作りをする人が集う地域コミュニティー「マキコミ」をつくろうとしている。町の総面積の約87%を森林が占めており、豊富な自然資源を地域で有効に使おうと考えた。3月2(日)3(月)両日には、まき割りの体験イベントを沢底で開き、取り組みをPRする。
 マキコミには、丸太の玉切りからまき割りまでをしたい人、まき割りのみをしたい人、まきを購入したい人などが集う想定とする。沢底の土場を作業場とし、林業会社から仕入れた地元の間伐材を活用。会員は5000円の年会費、作業場使用料、丸太代、各種講習代などを支払い、必要な道具を借りてまきを作る。
 副代表で町地域おこし協力隊の矢田愛香さん(30)は3年前に東京都内から町に移住した。冬の寒さをしのぐためにまきストーブを使い始めたといい、「エアコンや普通のストーブより暖かく、欠かせない存在」と魅力を語る。
 代表で元町集落支援員の苫米地花菜さん(31)は「マキコミの仕組みが町内に広がって間伐材の地産地消が進めば、資金的に困っている森林組合の助けになると思う」と期待する。
 まき割り体験のイベントは両日とも午前10時〜午後2時で、沢底の薮田グリーンファーム近くの土場を会場にする。エンジン式まき割り機、誰でも手軽に使える据え置き型まき割り器を用意する。作ったまきは持ち帰ることができる。まきを燃やしてたき火もし、ピザや芋、マシュマロなどを焼いて食べる。
 無料。事前申し込み不要。問い合わせは矢田さん(電090・1769・4884)へ。
(写真は、マキコミを立ち上げようとしている苫米地さん㊨と矢田さん)