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「岡谷シルク」ブランド化へ 冊子「くすぐるシルク」外国人向けに英語版

2025年2月21日


 元岡谷市地域おこし協力隊の渡邉陽子さんが、製糸業で栄えた市の歴史や魅力、「岡谷シルク」のブランド化に向けた取り組みなどをまとめた冊子「くすぐるシルク」の英語版を作った。日本語版を手に取る外国人観光客が多いことを知り、昨年12月に退任する前に完成させた。「(岡谷の)伝統産業の魅力に気付いてもらえたら」とする。
  日本語版は、渡邉さんが2023年に作成。初版5000部が発行から半年でなくなり、5000部を増刷。冊子を置く市外の観光案内所から「外国の人が取っていく」と連絡があり、岡谷蚕糸博物館にも外国人の来館者が増えるなど反響があったという。
 B5判で、フルカラー12ページ。渡邉さんが英訳した文章を、おかや文化振興事業団国際交流センターの国際交流員がチェックした。養蚕に取り組む三沢区民農園や宮坂製糸所、手織りの絹織物を生産する「きぬのふるさと岡谷絹工房」などを写真と共に紹介。市内で素材から製品まで一貫したものづくりができることをアピールする。
 冊子を手に市内を巡ってもらおうと、シルク関係の史跡を巡るまち歩きのコースも紹介。「岡谷シルク」ブランドの認証製品や、お薦めの観光スポットなども掲載する。
 表紙は、日本語版と同じシルクに関連するイラストをちりばめたレトロなデザイン。日本語版から背景色のみ変えた。外国人に興味を持ってもらうために「絲都(しと)岡谷」など、あえて漢字や平仮名を残した部分もある。
 渡邉さんは「かわいいと思って手に取っただけの人も、読めばどんな所かを知ってもらえる」とし、「岡谷が目指して訪れる場所になることにつながれば」と話す。
 2000部作り、近隣の観光案内所や国内のシルク関係施設、都内の県アンテナショップ「銀座NAGANO」などに配布した。市内では、岡谷蚕糸博物館などの公共施設に置く。
(写真は、英語版の冊子を手にする渡邉さん)