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50年余の画業を一堂に 蚕糸博物館で花岡哲象さん絹本日本画展
2025年2月20日
岡谷蚕糸博物館は、20日から企画展「花岡哲象絹本日本画展」を開いている。湊にアトリエ「澄神洞(ちょうしんどう)」を構え、絹本による日本画を追求する花岡さんの50年余に及ぶ画業を6月中旬まで前、中、後期の3期にわたって振り返る。
花岡さんにとっては70回目の節目となる個展。前期は大学時代の1972年から2007年までの作品を展示する。21歳の自画像「今日からは…」(1972年)をはじめ、岡谷美術考古館収蔵の「ラナンキュラス1」(84年)、「諏訪湖冬朝」(91年)など28点。今期のみ、初期作品として絹本以外にベニヤ板、木綿をキャンバスにした3点を含んでいる。このほか、花岡さんが制作に使用している筆や墨、絹本も展示している。
花岡さんは諏訪清陵高校、東京学芸大学卒。同大大学院美術教育専攻絵画第一講座、美術科教育第一講座を修了後、聖徳大学で助教授を務めた。1999年に帰郷して「澄神洞」を構え、絹本による日本画を追求。2016年には絹本教室「冬麗社絹絵研究会」を立ち上げて主宰し、絹本の魅力を広めている。
地元での大がかりな個展が実現したことについて花岡さんは「感謝の気持ちでいっぱい。絹本日本画をまとまって見る機会は極めて少ないと思う。作品を通じて、全ての人の心の中にある美しい自然に対する敬虔(けいけん)な思いを感じてもらえれば」と話す。
前期は4月7日(月)まで。要入館料。毎週土曜日午後2時〜3時は花岡さんが会場に在室する。
前期会期中のイベントとして、3月1日(土)午後2時から同館「きぬのひろば」で作家トーク「個のとけるときめき」(聴講無料、作品鑑賞には要入館料)がある。同館では「できれば事前に参加申し込みを」と呼びかける。
続いて同9日(日)午後2時から冬麗社絹絵研究会公開教室(参加費500円、定員10人)、同23日(日)午後2時からワークショップ「日本画体験と講義」(参加費1000円、定員10人)がある。いずれも事前予約が必要。
イベントの参加申し込み、問い合わせは同館(電0266・23・3489)へ。
(写真は、展示作品と花岡さん)