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修復終え涅槃(ねはん)図15日公開 紹隆寺で慈悲チョコも
2025年2月12日
諏訪市四賀桑原の仏法紹隆寺(岩崎宥全住職)は涅槃会(ねはんえ)の15日(土)、修復を終えた掛け軸「釈迦涅槃(しゃかねはん)図」の公開と絵解きを行う「シャカタインデー」を企画する。先着150人には仏の「慈悲チョコ」を贈る。
涅槃図は釈迦入滅の様子を描いた1802(享和2)年の制作で、当時、諏訪、茅野の村々が金を出し合って、諏訪大社上社蓮池院に奉納したとする裏書がある。諏訪大社下社神宮寺の涅槃会は書物にも登場するが、上社でも行っていたことを示す重要な資料ともいう。明治初期の廃仏毀釈(きしゃく)に伴い、蓮池院から同寺へ移された。
しかし、涅槃図には折り切れが多数あり、表装も破れが激しい状態になっていた。このため同寺は2023年、クラウドファンディングを活用し「北斗曼荼羅(まんだら)」と共に修復作業を茨城県水戸市の修復所へ託した。
折りや切れを直し、水洗いしたほか、同じ時代の布を使って表装も変え、1月に修復を終えた。修復中、東京芸大大学院の研究チームにより、青色の顔料が江戸から明治にかけた限られた時期だけに使われた「花紺青」であることも判明したという。
縦3メートルを超す大きさのため、これまで一般公開はしてこなかった。修復を機に「釈迦涅槃会」とバレンタインデーを合わせた「シャカタインデー」と銘打ち、イベントを企画する。
当日は午後2時から修復記念法要後、2時半から岩崎住職が涅槃図を解説。3時から無量寺(箕輪町)の中川清健住職が絵解きを行う。仏の顔や「自分を信じて!」などのメッセージが入るチョコとあめ限定セットを、来場者に贈る。岩崎住職は「涅槃図には投薬など、現代でも使う言葉の元になったものもある。ぜひ訪れてほしい」と呼びかける。
問い合わせは同寺(電0266・52・2241)へ。
(写真は、慈悲チョコを手にする岩崎住職と修復後の釈迦涅槃図)