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20日は「寒の土用丑の日」「うなぎのまち岡谷の会」各店に香ばしい香り

2025年1月19日


 20日(月)は、寒ウナギのおいしさをPRする岡谷市発祥の「寒の土用丑(うし)の日」。市内の川魚店やうなぎ料理店でつくる「うなぎのまち岡谷の会」が1998年に制定し、今では夏の土用と同様にうなぎが売れる時期になった。市内各店では、来店や注文に応えようと職人たちが休む間もなく焼き上げている。
 寒の土用丑の日は、脂が乗ってこくや香りが強いという冬のウナギを食べてもらおうと提唱し、2001年に商標登録。04年には釜口水門近くに発祥の地であることを示す記念碑も建立し、発信を続けてきた。同会によると、長年の活動が実を結び、この時期にも岡谷のうなぎを求めて県内外から多くの客が訪れるようになった。
 うなぎの館天龍・岡谷本店(天竜町)は16日、開店と同時に満席となった。調理場では、焼き手が串を打ったウナギを炭火で焼き、熟成たれにくぐらせる作業を繰り返した。店内には甘く香ばしい香りが満ち、客たちは「おいしい」と笑顔を見せながら頬張っていた。
 同店の社長でもある今野利明会長(56)は「ことしの寒ウナギも脂乗りが良く、口当たりや焼き上げた香りも格別。岡谷のおいしいうなぎを食べて冬を乗り切ってほしい」とアピール。ウナギの仕入れ値が高止まりし、光熱費など物価上昇の影響で、近年は値上げを余儀なくされているというが「最高のウナギを使って、価格に見合う価値のある料理を提供していく」と話す。
(写真は、繁忙期を迎え、絶え間なく焼きの工程が続く=16日、うなぎの館天龍・岡谷本店で)