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辰野東小5年生 伝統の「凍り餅」作り

2025年1月18日


 辰野東小学校5年2組の21人が17日、沢底の入村ふれあいセンターで、冬の寒さを生かした伝統的な保存食「凍り餅」作りを体験した。沢底の住民有志でつくる「さわそこ里山資源を活用する会」の会員の指導を受けて挑戦。出来の良い餅になるよう今後の冷え込みに期待しながら取り組んだ。
 同会員が用意した餅を縦4㌢、横7㌢に切り分けて和紙で包んだ。わらで10個ずつ結び、連ねた餅は水に浸した。結ぶ作業では複雑なわらの編み込みがあり、最初は会員と一緒に取り組んでいたが、次第に上達し、最後は1人でできるようになった。 
 児童たちは「わらで餅を結ぶときの力加減が難しかった」、乾燥させた凍り餅を見て「さくさくとしていておいしそう。食べるのが楽しみ」と話していた。
 餅は3日ほど水に浸し、会員が同センターの軒下につるして乾燥させる。一部の餅は学校に持ち帰り、児童たちが水に浸し、寒風にさらす作業を体験する。昼と夜の寒暖差で凍って解けてを繰り返すことで、さくさくとした食感に仕上がる。3月には試食会も予定する。
 体験は同会の協力を得て5年生が毎年行っている。事務局の有賀茂人さん(74)は「昔は各家庭で凍り餅を作っていた。児童たちには昔の暮らしを味わってもらえたのでは」と話していた。
(写真は、会員に教えてもらいながら餅をわらで結ぶ児童)