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勇ましい二頭舞披露 箕輪町中曽根で伝統の獅子舞

2025年1月14日


 箕輪町の無形民俗文化財に指定されている「中曽根の獅子舞」が12日、中曽根八幡社に奉納された。保存会の会員30人ほどが参加し、同神社のほか区内4カ所で舞を披露して無病息災や平穏無事を祈願した。
 江戸時代後期から伝承されている小正月の伝統行事。一時は中断していたが、1986年に区と公民館が会員を募って獅子舞研究会を設け、現在は区民各世帯が会員となる保存会が受け継いでいる。
 舞は肇国(ちょうこく)、剣、豊穣(ほうじょう)、浄(きよめ)、悪魔払い—の五つで構成。保存会は昨年8月と11月、直前3日間の計7日間練習し、本番に臨んだ。
 八幡社へ奉納した後、新年度の区長宅や中曽根公民館前など3カ所の辻(つじ)を回った。笛や太鼓の音を合図に近くの住民が集まり、勇ましい二頭舞を見物。獅子は大きく口を広げて住民らの頭をかみ、厄を落とした。
 保存会の小林秀明会長(67)は「区民の厄を払い、健康で長生きしてもらえれば」と話していた。(写真は区内の辻で二頭舞を披露する保存会員)