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天然リンクで初滑り 町営スケート場2年ぶり開場
2025年1月12日
箕輪町教育委員会は11日、上古田運動場に設営した「町営スケート場」を2年ぶりに開場し、一般開放を始めた。連日の冷え込みで、滑走可能な南側の氷の厚さは10センチほどに。午前7時のオープンから親子連れを中心に多くの地域住民らが訪れ、初滑りを楽しんだ。
1987年から続く、上伊那地域唯一の天然リンク。昨年は、結氷が続かずに開場を断念した。今季は12月に水を引き入れ、年末年始の冷え込みで氷の厚さが増したことから開場に至った。当面は南側半面のみ開放する。
来場者は、管理棟で借りたスケート靴を履くと、ゆっくりとリンクに足を踏み入れ、氷の感触を確認しながら滑走。南側に設けた1周200メートルのコースを風を切りながら周回する姿もあった。
子どもたちは、補助用に用意されている椅子を支えに滑る練習をしたり、座って保護者に押してもらったりして、思い思いに冬ならではのレジャーを満喫していた。
町営リンクは初体験だという小学2年の児童は「凸凹している所があってちょっと難しかったけれど、滑るのは楽しい」とはにかみ、弟は「スケートは初めてだから転びそうになったけれど、ちょっとうまくなった。面白かった」と満足げな表情を見せていた。昨年度まで箕輪西小学校に勤務していた教員の男性(55)=中川村=は「オープンすると知って『子どもたちも来るかな』と思い訪れた。このスケート場は地域の宝だと思う」と話していた。
町によると、午前9時の時点で延べ約40人が来場。担当者は「天然リンクで滑れる環境が地元にあるので、ぜひ訪れて氷の感触を楽しんでもらえたら」と来場を呼びかけている。
一般開放は、26日(日)までの土日と祝日の午前7時〜同10時(氷の状況などにより変更になる場合がある)。入場料、スケート靴の貸し出しは無料で、帽子と手袋を着用する。
一般開放の可否、当日の問い合わせは同スケート場(電0265・79・0152)へ。
(写真は、天然リンクで初滑りを楽しむ来場者)