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武井作品でアクリルスタンド イルフ童画館と岡谷工高生 あす発売
2025年1月10日
イルフ童画館は、岡谷工業高校情報技術科の生徒と共に、岡谷市出身の童画家・武井武雄の作品をアクリルスタンドにした。郷土玩具を題材にした版画が元で、第2弾。アニメなどの分野で若者の人気を集めるグッズに、武井の世界を落とし込んだ。同じデザインのアクリルストラップも製作し、いずれも11日(土)からミュージアムショップで販売する。
モチーフは、武井が全国の郷土玩具を収集、研究した成果として制作した版画作品「おもちゃ絵諸国めぐり」で東京の12点を描いた一枚。うち6点は昨年度に商品化し、本年度は「口入稲荷狐」など残る6点を選んだ。
共に3年の大竹秀佳さん(18)と樋口葵衣さん(18)が、卒業製作で春から取り組んだ。作品の画像データを基にUVプリンターやレーザー加工機で仕上げ、外箱への梱包(こんぽう)なども担った。
第1弾のスタンドは3体1組の2種類だったが、今回はどんな組み合わせ、配置でも楽しめるようにと1体ずつ製作。高さは6、7センチほどで、台座は約4センチ四方。ストラップの飾りも同じデザインで、一回り小さい。
2人とも武井について詳しく知らなかったというが、製作を通じて作品に触れて魅力を感じたという。大竹さんは「思っているような形にできた。知らない若い人にも武井の世界観に触れてほしい」、樋口さんは「かわいく、良い出来。芸術を知らない小さい子にも楽しさ、素晴らしさが伝われば」と話す。
スタンド、ストラップ共に三つの絵柄を1セットで2種類を販売する。価格はいずれも税込み400円。スタンドは各150セット、ストラップは各30個用意する。
11日午後1時半からは、同校生徒と共に商品化したストラップをビーズや金具でつないで作るワークショップを同館で開く。参加費400円。要予約で定員人。問い合わせは同館(電0266・24・3319)へ。
(写真は、完成したアクリルスタンド、ストラップと大竹さん㊧、樋口さん)