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明るい年越しへ「屋台村」 箕輪町で支援物資配布など

2024年12月29日


 上伊那医療生協や箕輪町などで構成する新型コロナ緊急生活支援ネットワークは28日、「年越し屋台村」を箕輪町の木下公民館で開いた。支援物資配布があったほか、駐車場には出店が多数並び、餅つきイベントも開催。町を中心に上伊那地方から335人が来場し、にぎわった。
 同ネットワークは、生活困窮者などへの支援として毎月2回相談会を実施。「屋台村」は地域の人に活動を知ってもらい、一緒に楽しめる催しをと夏と年末の年2回開いている。今回は、高校生や大学生などのボランティア約50人を含む約100人がスタッフとして参加した。
 館内では、レトルト食品や米などをセットにした支援物資300袋を用意し、受け付けをした希望者に配布。寄付された衣類は机などに陳列し、必要なものを選んで持ち帰ってもらっていた。屋外の屋台では、焼きそばやおでん、豚汁などを振る舞い、親子連れなどが楽しんでいた。
 「地域戦隊もちレンジャー」による餅つきイベントが始まると周囲に観客が集まり、きねを振り下ろすたびに「よいしょ」と掛け声をかけていた。つきあがった4升分の餅は、小分けにして来場者に配られた。その後の体験会では、子どもたちがもちレンジャーにサポートしてもらいながら一生懸命にきねを持ち上げ、餅をついていた。小学2年生の児童は「声に合わせて一緒につくのが楽しかった。お餅もおいしかった」と笑顔だった。
 実行委員長の小林千里さん(上伊那医療生協)は「大勢が来てくれて良かった。地域の皆さんも(寄付の)衣類や日用品などを持ち寄ってくれたり、ボランティアの人も積極的に活動してくれたりしてとてもありがたい。支援が必要な人への重要な橋渡しの場になっていると感じる」と話していた。
(写真は、地域住民も多数訪れ、餅つきなどのイベントを楽しむ様子)