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小林聖仁さんが更生保護活動で「瀬戸山賞」受賞

2024年10月7日


 岡谷市長地柴宮の平福寺長老で全国保護司連盟顧問の小林聖仁さん(80)が、このほど東京国際フォーラムで開かれた更生保護制度施行75周年記念全国大会(法務省など主催)の席上、日本更生保護協会が更生保護活動に尽力した個人や団体に贈る「瀬戸山賞」を受賞した。県内で同賞を個人で受賞するのは小林さんが初めて。
 小林さんは同寺住職だった1979年、36歳の時から昨年5月に退任するまで44年間にわたって保護司を務めた。2007年に県保護司会連合会長就任後は、上部団体の関東地方保護司連盟、全国保護司連盟の役員を歴任。18年に関東連盟会長と、全国約4万7千人の保護司組織の事実上のトップに当たる全国連盟副理事長に就き、全国の保護司の先頭に立って更生保護活動の発展に寄与してきた。この功績で昨年9月には諏訪地域では初の保護司特別功労章を受章している。
 瀬戸山賞は、法務大臣や文部大臣などを歴任し、更生保護事業の発展に貢献した瀬戸山三男さん(1904〜97年)の功労と更生保護制度50周年を記念して創設。2002年には小林さんが会長を務めていた岡谷地区保護司会も団体として受賞している。
 小林さんは受賞について「保護司活動を通してさまざまな人と交流が広がり、自分自身が成長させてもらった」と感謝し、「更生保護活動とは地域社会の心の豊かさを高める活動。保護司であるなしにかかわらず、これからも更生保護を知ってもらう活動を続けていきたい」と話している。
(写真は、瀬戸山賞を受賞した小林さん)