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ジャスコ通りに人出 下諏訪商議所が産業まつり

2024年10月6日


 下諏訪商工会議所は5日、県道岡谷下諏訪線(通称ジャスコ通り)の一部区間を歩行者天国にし、「しもすわ産業まつり」(町共催、下諏訪市民新聞社など後援)を開いた。会場には飲食品などを販売するテントやキッチンカーが並び、ダンスや歌などのパフォーマンスを訪れた大勢の来場者が楽しんだ。
 4車線で広々とした同通りの古川—湖浜交差点間約400メートルを車両通行止めにし、新型コロナの影響で疲弊した地域に活力と元気を呼び込もう—と2020年に始まり、ことしで5回目。同商議所青年部を中心に実行委員会を組織し、開催に向けた準備を進めてきた。
 会場をイベント、飲食・物販、展示の3エリアに分け、このうち飲食・物販には地域の食やグッズなどを販売する店舗が出店。駆除された鹿肉を地域振興に生かす同商議所のプロジェクト「諏訪鹿食廊(かじきろう)」からは、認定店の「KenKen(ケンケン)レストラン」「本田食堂」が鹿肉を使った「ミラノ風カツレツ」を提供し、「肉が軟らかい」「ソースが絶品」などと人気を集めた。
 青年部は、交流のある県内8、県外5商議所・商工会青年部が各地の特産品などを販売する「青年部コーナー」を初めて開設。射水のますずしや中野のキノコ入りケバブ、須坂のシャインマスカット、気仙沼のふかひれスープなどが並び、来場者が品定めしながら買い求める姿が見られた。
 会場では、飲食品をゆっくり味わえるテーブルと椅子を昨年よりも増設。焼きそばと唐揚げなどを購入した近くの親子は「2人の子どもがまだ小さいので、休める場所があると助かる。通勤で使っている道路の真ん中で食事ができるなんて、なんだか不思議な気分」と笑顔を見せていた。
 同所は「ジャスコ通りを使って、地域経済を活性化させるイベントが開きたい」という小林秀年会頭の強い思いから、初回から会場に充ててきた。来場者用駐車場のイオン諏訪店跡地は、新店舗建設が始まると利用できなくなる見通しだが、小林会頭は「これだけの広さがあるからこそいろいろな出店があり、多くの方が来てくれるのだと思う。この場所にこだわり、ここでできる方法を、イオンや町を含めて考えていきたい」と述べ、継続開催に意欲を示した。(写真は大勢の来場者で埋まったジャスコ通り)