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JA信州諏訪が管内の学校へ地元産の花贈る

2024年9月29日


 JA信州諏訪(諏訪市)は本年度も、諏訪6市町村の小中高校、特別支援学校に管内産の花を使ったアレンジメントと切り花を贈っている。新型コロナ禍の2020年、イベント自粛などで消費が落ち込んだ花卉(かき)農家を支援するとともに、休校などの影響を受けた児童生徒が、元気に学校生活を送れるようにと始めて5年目。厳しい気象条件の中、色鮮やかに咲かせた農家の思いを乗せ、役職員や女性部員らが制作して各校へ届けている。
 「学校に管内産の花を贈ろう」とし、JAが進める地域と連携した「食農活動」のうち、花育の一環にも位置付けて実施。花のパンフレットや応援メッセージも添え、10月10日(木)まで4日間に分けて60校に寄贈するという。
 初日の26日は諏訪市の湖南営業所に十数人が集まり、組合員向けのアレンジメント講座でも講師を務める「やよい生花店」(茅野市)の仲山美代子代表の指導で取り組んだ。諏訪地域は標高が高く紫外線の影響が強いため、花の発色が良いのが特長といい、鮮やかなリンドウをはじめトルコギキョウ、アルストロメリアなどを使い、全体が円形に仕上がるよう意識しながら手を動かした。
 その後は岡谷市内を中心に15校に届け、岡谷市の岡谷工業高校には小平淳組合長らが訪問。小平組合長は管内では花が年間で30万ケースの出荷、約20億円の売り上げがあることなどを紹介しつつ、「花は見た瞬間のきれいさで心を和ませる。地域に素晴らしい花があることを知り、将来は担い手になってもらえたら」と期待。同校の武田怜也生徒会長は「色鮮やかできれい。学校に来た方を含め、花を見て幸せな気持ちになってほしい」と感謝した。
 同校ではアレンジを正面玄関に飾るほか、切り花は茶華道部が生けて各教室や研究室に置くという。
(写真は、届けたアレンジや切り花を見る小平組合長=左から3人目=と生徒ら=26日、岡谷工業高校で)