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音楽で町盛り上げよう 下諏訪町「チャーリーズハウス」復活へ 来月中旬仮オープン予定

2024年9月20日


 新型コロナウイルス感染症の影響で2020年に閉店したライブハウス「チャーリーズハウス」(下諏訪町平沢町)の、復活に向けた動きが始まっている。町内で一つだったライブハウスを再生し、音楽で地域を盛り上げようと有志が改修に着手。併設するスタジオでボーカルなどのレッスンが受けられる音楽学校も開く予定で、10月中旬の仮オープンを目指している。
 チャーリーズハウスは14年、川田和成さん(73)=平沢町=が開いた。県内外のミュージシャンに親しまれていたが、感染拡大で「密」が避けられるようになり、利用が減ったことなどを理由に閉店した。
 復活を目指すのは、川田さんと親交があるシンガー・ソングライターの登内大志郎さん(44)=諏訪市小和田=と、音楽制作会社フォーユーケーミュージック(岡谷市川岸東)社長で作曲家の鮎澤貴秀さん(53)=同=。「諏訪からいいアーティストを輩出したい」との思いを共有していたところ、川田さんから店舗活用の打診も重なって動き出した。
 店舗は「ミュージックステーションMAT」として再生する計画。地方で質の高いエンターテインメントをつくろうと、プロから専門的な技術や知識を学べる場所にする。ライブハウスは出演する年代やジャンルが片寄りがちというが、誰もがステージに立てて聴衆も楽しめる場所を目指す。
 登内さんは夢を抱く人たちにプロと同じステージに乗る機会を提供する「夢公募スワライズ」の代表を務めており、10月13日(日)に店舗を仮オープンして公開オーディションを開く計画。同月には、ライブハウスの復活に向けたクラウドファンディングも立ち上げる。
 川田さんは新たな計画を「うれしい」と歓迎し、「平沢町の楽しみ方の選択肢が増えてほしい」と期待。登内さんと鮎澤さんは「町の活性化につなげたい。諏訪地域から世界に羽ばたくアーティストを育てたい」と話している。
 問い合わせは事務局の望月さん(電080・5173・8335)へ。(写真は、「チャーリーズハウス」前で復活の意気込みを見せる登内さん)