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独自性評価され全国表彰　御諏訪太鼓の体験ツアー

2024年9月18日


　御諏訪太鼓の演奏や指導を取り入れたイベントの企画などを行う御諏訪太鼓興業（岡谷市神明町）が行う体験ツアーが、全国の着地型滞在プランを提供する事業者や団体を表彰する第５回「Attractive　JAPAN　Award」で「地域アイデンティティ賞」を受けた。太鼓の奉納演奏と共に、諏訪地域の文化や信仰などを伝える内容で「地域の誇りの再発見、再認識につながっている」などと評価された。
　文化、自然体験プランの予約サイト「Attractive JAPAN」を運営する地域ブランディング研究所（東京都）が主催し、2020年から行う。全国600件以上から三つの賞を選出し、同賞は地域の独自性や資源を生かした取り組みをする事業所・団体に贈る。
　受賞したのは昨年11月に始めた「諏訪大社と佛法紹隆寺を巡り諏訪の信仰・精神性を体感する本格的な御諏訪太鼓の奉納演奏体験ツアー」。御諏訪太鼓伝承者の山本麻琴さん(43)と諏訪大社上社本宮、同寺を巡り、神仏習合の歴史や御諏訪太鼓の根底という「祈りと感謝をささげる太鼓」の奉納に触れ、最後は参加者が奉納太鼓を体験する。
　17日に神明町の御諏訪太鼓会館で表彰式があり、同研究所の吉田博詞代表取締役(43)から、同社の小口佳澄代表(70)と山本さんが表彰状を受け取った。小口代表は「こんなに立派な賞を頂けた。ありがとうございます」と感謝。山本さんは「受賞を生かし、観光をして地域や日本の魂を知ることが諏訪でできると伝えていきたい」と話した。
　(写真は、表彰状を手にする小口代表＝左から２人目＝と山本さん㊧）