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船上から諏訪湖のごみ回収 親子らボートとカヤックで

2024年9月9日


 諏訪市は7日朝、諏訪湖浮遊ごみ回収作業を中門川河口付近で行った。市内中心に小学1年生以上の45人がボートとカヤックに分乗して、湖面や岸の水生植物に打ち寄せられたり絡まったりした空き缶、ペットボトル、漂着ごみを網を使い2時間ほど回収した。
 春と秋の一斉清掃、有志の活動では拾えないごみを水上から除去するため2014年度に始まり、諏訪湖創生ビジョン推進会議が制定した毎年10月1日の「諏訪湖の日」制定事業。湖の現状と魅力を楽しみながら体感する機会として11年目で市セーリング協会がボート3隻、諏訪湖カヤックがカヤック25隻を用意した。
 家族や職場の仲間同士などが参加。初めてカヤックに乗る城南小学校5年生の大和央宙さんは「ヨットの体験会で諏訪湖にごみがあったので参加した。頑張って回収したい」と話し、母親と漕ぎ方を学んでから湖上に繰り出した。カヤックは河口や沖、ボートは衣之渡川の沖でそれぞれヒシの群生場所で、缶やボトルの水を出してから回収し、作業後は分別もした。
 市環境課によると、参加総数は58人。回収量は可燃ごみ70キロ、空き缶11キロ、瓶6キロ、ペットボトルを含む可燃は4キロで計91キロ。昨年より総量は8キロ多かった。「参加者は楽しみながら回収し、諏訪湖の水質浄化、環境保全への意識醸成の一助となった」とした。
(写真は、カヤックで中門川河口の浮遊ごみを回収する参加者たち)