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夜空の大輪に歓声 諏訪湖祭湖上花火大会

2024年8月16日


 第76回諏訪湖祭湖上花火大会は15日、諏訪市の諏訪湖畔で行われた。気象庁の「南海トラフ地震臨時情報」を受けて地震に警戒しながらの開催決定となったが、予定通り24セットの花火が打ち上げられた。湖畔に迫力ある音を響かせ、光の大輪で夜空を焦がした。
 大会コンセプトは「轟(とどろき)と煌(きら)めき!『貴方(あなた)とともに諏訪湖の花火』」を掲げた。事業所協賛金は過去最高額の9400万円余りに達し、昨年を上回るセット数を用意。大スターマインで幕を開け、新プログラム「レクチャー花火」で尺玉5発を打ち上げ、花火の種類や楽しみ方を紹介した。
 第1部は独創性や芸術性を審査するスターマイン競技を行い、県内外の煙火師9社が技を尽くした花火を披露。第2部は「美を求めて限りなき挑戦」と銘打ち、名物の水上スターマインなどを繰り広げた。今回は音響設備と湖上の点火装置をコンピューター制御とすることで、これまで以上に音楽と打ち上げを同期させる演出を試みた。
 有料桟敷席約2万席は抽選販売でほぼ完売。諏訪湖イベントひろば(旧東洋バルヴ諏訪工場跡地)のフードコートは、昨年の2倍以上の面積を確保し、屋台など約200店舗が並んだ。新設のテーブル椅子席では、家族や友人と一緒に、花火と屋台グルメを楽しむ姿が見られた。
 気象庁から「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」が発表される中で準備を進めた今回。遠方からの来場者もいるため、市の避難施設を事前にホームページへ掲載するなど、安全対策を確かめながら開催した。(写真はオープニングを飾った大スターマイン)